新興国投資信託を考える

新興国投資のリスク(例)

 新興国投信にはどのようなリスクがあるのでしょうか。インドへの投資のリスクを考えてみます。


【政治リスク】
 インドはパキスタンとの間にカシミール地方をめぐって領土争いがあります。インドもパキスタンも核保有国で全面戦争まではならないまでも紛争は続いています。


【自然リスク】
 インドは農業の比率が高く、異常気象やサイクロンなどの自然災害がおきると経済にも多大な影響を及ぼす恐れがあります。


【財政赤字】
 インドも財政赤字が問題になっており、GDPの10%近くの財政赤字があります。


【市場リスク】
 インドの株式市場(ムンバイの証券取引所)は近年成長したとはいえ、時価総額で比較すると約50兆円程度で日本の市場規模の約10分の1です。そのため、マネーの流出入により市場の変動が高く、暴落した場合には流動性に問題が生じる恐れが考えられます。


【国内リスク】
 インドの人口は約9億人ということですが、戸籍などによる統計も十分ではないため正確ではありません。また、2030年には14億5000万人に達する見込みです。
これだけの人口をまかなうだけの社会インフラを整えるのは、並大抵のことではありません。まして、インドにはカースト制度という身分制度の名残があり中国と同様、貧富の格差が広がっています。

 以上のようなリスクが考えられます。日本も戦後、朝鮮戦争の特需がありましたが、石油ショック、プラザ合意による円高、バブル崩壊という壁を乗り越ええて成長してきました。必ず成長には光と影があります。新興国への投資は影の部分も認識しておく必要があります。




2006年06月01日 20:55