新興国投資信託を考える

新興国投信 外国株式型

 新興国投信の人気が高くなっています。新興国への株式投資信託についてご説明します。


 新興国株式投信の2006年3月での上昇率のランキングが表1:外国株式型投信上昇率ランキングです。非常に好成績をあげています。反面、新興国株式投信はリスク(変動率)が高いのも特徴です。

 変動率の大きさを示す指標に標準偏差があります。標準偏差が高いほど変動率が大きい、つまり大きく値上がりすることもあれば、大きく値下がりすることもあることになります。日本株投信の平均は約23%に対し、インド株投信は約35%、東欧・ロシア株投信では約48%になっています(2006年4月30日 日本経済新聞参照)


 新興国株式投信で注意したいことは、新興国の株式は、値動きが大きいこと、政情に大きく左右されること、そして情報が入手しづらいことがあります。また、信託報酬も国内型と比べ高めですので意識しておきましょう。

 成長率の高い新興国への投資は魅力はありますので、ポートフォリオには組み込みたいところですが、リスクを抑えることは必要です。1国だけのファンドではなく、複数国に投資するファンドでリスクを抑えるか、1国のファンドを複数購入するか、などといった分散投資は必要と思います。ちなみに、BRICs各国を投資対象とするファンドの標準偏差は約27%となっています。

 そして、新興国投資の資産比率を抑えておきましょう。新興国の債券投資も含め50%も比率があるとすると危険です。リスク許容度にもよりますが、5-20%程度にとどめておいあた方がよいでしょう。


表:外国株式型投信の上昇率ランキング 〔2006年4月21日 日本経済新聞より〕
    *QUICK・QBR調べ 純資産残高100億円以上 

運用会社ファンド名上昇率(%)
1メリルリンチゴールドメタルオープン・ヘッジなし93.9
2HSBC投信インドオープン84.4
3ピーシーエ・アセットインド株式オープン76.4
4三菱UFJ投信ドイチェ インド株式ファンド66.1
5ドイチェインド株式ファンド64.1
6ソシエテジェネラルロシア東欧株ファンド59.5
7野村アセット東欧投資ファンド58.9
8興銀第一ライフ中国関連株オープン56.7
9HSBC投信チャイナ オープン53.3
10三菱UFJ投信チャイナオープン50.9


2006年06月01日 21:01