投信トピックス&ニュース 2007年

投信の基準価格急落 株安・円高が直撃 海外不動産型落ち込む

〔2007年8月19日 日本経済新聞より〕

 米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した株安・円高を背景に、国内の投資信託の運用成績が急速に悪化している。投信の時価を示す基準価格が、運用環境が悪化し始めた6月末から8月16日までどのくらい下がったかを調べたところ、海外の不動産投資信託(REIT)で運用する投信の落ち込みが目立った。市況の悪化と円高がダブルパンチで効いた格好だ。

  調査会社のQUICK・QBRが残高1000億円以上の公募株式投信を対象に調べた。下落率が最も大きかったのは国際投信投資顧問の「ワールド・リート・オープン」で15.8%。この1カ月半で過去1年間の上昇分がほぼ吹き飛んだ。2位は三井住友アセットマネジメントが運用する「グローバル・リート・オープン」だった。

◎下落率が大きい投資信託 (2007年6月末−2007年8月16日まで)

順位ファンド名運用会社下落率(%)主な投資対象
1ワールド・リート・オープン国際投信▲15.8海外REIT
2グローバル・リート・オープン三井住友アセット▲15.1海外REIT
3世界不動産投信野村アセット▲14.9海外REIT
4AMPグローバルREIT日興アセット▲14.9海外REIT
5日米REITファンド野村アセット▲14.8海外REIT
6グローバルREITオープン野村アセット▲14.7海外REIT
7ワールドリートインカム興銀第一ライフ▲14.5海外REIT
8世界リート・ファンド大和投資信託▲14.1海外REIT
9ユーロ・トップ・カンパニー野村アセット▲12.4海外株式
10ジャパン・オープン野村アセット▲12.3国内株式
11グローバル・コントラリアン野村アセット▲12.2海外株式
12インフラ・ファンドクレディスイス▲11.9海外株式
13プレミアム・ブランドファンドピクテ▲11.7海外株式
14日本配当成長株ファンドフィディリティ▲11.6国内株式
15グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド野村アセット▲11.4海外株式
16CS世界高配当株式ファンド日興アセット▲11.3海外株式
17世界好配当株投信・毎月分配野村アセット▲11.3海外株式
18グローバル財産3分法ファンド国際投信▲11.2株、債券、REIT
19世界好配当株投信・毎月分配野村アセット▲11.2海外株式
20日本株戦略ファンド野村アセット▲11.0国内株式
21インデックスF225日興アセット▲11.0国内株式
22MHAM株式インデックスみずほ投信▲11.0国内株式
23インデックス225オープン三菱UFJ投信▲11.0国内株式
24グローバル好配当株オープン大和住銀▲11.0海外株式
25日本好配当株ファンド大和投資信託▲10.9国内株式
26グローバル3資産ファンド三井住友アセット▲10.8株、債券、REIT
27世界好配当株オープン興銀第一ライフ▲10.8海外株式
28ジャパンオープン日興アセット▲10.4国内株式
29日本好配当株オープン大和住銀▲10.3国内株式
30世界新興国株ファンド大和投資信託▲10.2海外株式

※純資産残高1,000億円以上



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 海外REITの大幅な下落は、需給の悪化も影響しています。リスク軽減型投信も市場全体の下落では価格はどうしても下がってしまいます。全体が20%下落するところ、15%の下落で食い止めたファンドはよいファンドといえるかもしれません。

 投資信託は長期投資が基本です。投資期間は少なくとも5年以上で考えたいところですが、相場の大幅な下落が見込まれる場合には、いったん売却し、相場が立て直すまで様子を見ることも必要です。今回のサブプライム問題では相場は落ち着いてきていますが、ポートフォリオの見直しは検討した方がよいでしょう。

2007年08月26日 15:58